ボキャブラリーは英文の暗唱でガンガン増やせる

私の学生時代の講師で、史上最高の英語勉強法として、
「英文丸暗記学習法」を提唱している先生がいました。

例えば irresistible という単語を覚えるときに

irresistible = 我慢できない(ほど魅力的)

と単語の意味だけ覚えるのではなくて、

There’s nothing more irresistible to a man than a woman who’s in love with him
(男性にとって、自分に恋している女性ほど、ほっとけない魅力を感じるものだ)

みたいに、その単語が含まれている英語の文章をひとつまるごと暗唱できるようにしてしまうのです。
(ちなみに上記の文章は映画『サウンド・オブ・ミュージック』のセリフですね)

これは単語に限らず、文法や熟語についてもそうで、例えば

too (A) to (B) = あまりにも(A)すぎて(B)できない

と覚えるよりも

This mission is too important for me to allow you to jeopardize it
(この任務は私にとってあまりに重要なので、あなたに邪魔させるわけにはいかないのです)

と、文章にして覚える。
(ちなみにこれは映画『2001年 宇宙の旅』のセリフ)

他にも

crawl out = 這い出る
under one’s own steam = 自力で

などのような熟語も

They’ll crawl out under their own steam
(自分たちで勝手に這い出ていくさ)

などのように、それらが含まれた文章を暗唱してしまうのです。
(ちなみにこれはヒッチコックの映画『汚名』のセリフ)

文章で覚えることで、記憶に残りやすく、さらに応用力にも適している、というわけです。

暗唱

で、映画を使った英語勉強法は、この「英文まるごと暗記法」の利点をまるっと内包してるんですね。

例えば大好きな映画で、何度も何度も繰り返しその映画を見ていくうちに、その映画のセリフをぜんぶ暗唱してしまった、なんてこと、たまにありますよね。

すべて暗唱してしまうほどではなくても、好きな映画のとくに印象的だったシーンやセリフがいつまでも頭の中に残っている、なんてことは、映画が好きな方ならもう日常茶飯事だと思います。

例えばクリント・イーストウッドの『ダーティ・ハリー』での

Go ahead, make my day
(やってみな。楽しませてもらうぜ)

なんて、もう映画ファンの間では語り草になっているほどの名ゼリフですよね。

この有名なシーンのせいで、

make one’s day = 〜の一日を素晴らしいものにする
           (喜ばせる、楽しませる)

という熟語が、英語が苦手な日本人の間でも、けっこう知られています。

映画のセリフは教科書に載っている例文よりもはるかに記憶に残りやすく、英文丸暗記学習法には最適、というわけです。

私は以前、イタリア語を勉強していたとき、好きだったイタリア映画、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『奇跡の丘』の全セリフを暗唱しようとして、半分くらいで挫折した経験があるんですが、それでも相当、語学力がついた覚えがあります。

『奇跡の丘』はキリストの生涯を描いた映画なのですが、少なくとも新約聖書だけはイタリア語でスラスラ読めるようになりました(ちなみに私は無宗教です)。

このように、映画を一本まるごと暗唱するのもいいんですが、わからないボキャブラリーが出てきたセリフや、わからないボキャブラリーが集中している会話部分だけでも暗唱すると、かなり力になります。
(いやむしろ、全セリフ暗唱はちょっと効率が悪い気がします)

具体的には、映画を見ていて、わからない単語や表現が出てきたら、それを辞書で調べた後、そのセリフを、そのシーンの映像と俳優の声と一緒に頭の中に入れるわけです。

私はこの方法を使い、1日30分から45分くらいの勉強時間で、毎日5個づつ新しいボキャブラリーを増やすようにしています。

けっこう難なくボキャブラリーを増やせますよ。

映画で暗記

ただし、覚えたボキャブラリーを完全に頭に定着させるまでは、ある程度くり返し復習をする必要がありますね。

この復習法に関しては、次次回のブログ『語彙がどんどん増やせる記憶システム活用術』で詳しく解説していますので、合わせてお読みください。

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