「時間ギリギリ」を英語で?【サウンド・オブ・ミュージック】

時間ギリギリ

本日はマリアとゲオルグが新婚旅行から帰ってきたシーンから英語の勉強になりそうなセリフをとりあげます。

ちなみに、ここまででマリアとゲオルグが結ばれる名曲「Something Good(なにかよいこと)」とか、いいシーン(私はなんとなくあまり好きではないんですが)はいろいろありますが、とくに英語のボキャブラリーとして取り上げたいと思ったものがなかったので、飛ばしました。

さて、ゲオルグはひさびさの我が家の敷居をまたぐ間も無く、マックスおじさんが内緒で7人の子供たちを音楽祭に応募してしまったことを知らされます。

怒って睨みつけてくるゲオルグに、マックスおじさんが慌ててまくし立てる言い訳がこちら。

映画本編がはじまって2時間24分のところ。

Georg, I would’ve told you, but you were away. I had to make a last-minute decision. I was fortunate to enter them at all. They’ll be the talk of the festival. Imagine, seven children in one family.

ゲオルグ、相談してからと思ったんだけどね、きみ、留守だっただろ。もう期限ギリギリで決めなきゃいけなくて。うまいこと全員を応募できて幸運だったよ。これは音楽祭の話題になるね。考えてもごらん、実の7人兄弟だ。




時間ギリギリ = last-minute

このセリフのなかで、これはなんだか便利そうな言葉だぞ、と思った一文がこちら。

I had to make a last-minute decision.
期限ギリギリでもう決めなきゃいけなかった)

この last-minute decision で、「時間ギリギリで決めた決断」「決めなければいけないタイムリミットの直前になって決めた決断」という意味です。

今回の用例のように、文脈によって「タイムリミットの直前まで待って決めた決断」という状況などで使えます。

さて、このフレーズをさらに分解して、もっと便利にしてみましょう。

last minute = 直前の、土壇場の、ギリギリの

文字どおりに解釈すると、「最後の1分で」ですね。

こうなると使い道はいろいろです。
映画からいくつか用例をあげてみますね。

映画『マリー・アントワネット』より
Well, if we invited you to tea at the last minute, you wouldn’t be able to, would you?
(まあ、わたしたちが直前でお茶に誘ったら、行けなくなるでしょ?)

上は at the last minute という熟語です。

at the last minute = 土壇場になって、直前になって、ギリギリで

この at the last minute の minute(分)を moment(瞬間)に置き換えて、at the last moment と言っても同じ意味になります。

映画『カサブランカ』より
The police break up our meeting, Herr Rick. We escaped at the last moment
(リックさん、会合の最中、警察に踏み込まれたんですよ。ギリギリで逃げてきました)

次はこちらの用例。
ちょっと笑える会話です。

映画『裸の銃を持つ男』より
HOCKEN : Don’t you worry, Wilma. Your husband is going to be all right. Don’t you worry about anything. Just think positive. Never let a doubt enter your mind.
DREBIN : He’s right, Wilma, but I wouldn’t wait till the last minute to fill out those organ donor cards.

ホッケン「心配するな、ウィルマ。きみの旦那はきっとよくなる。何も心配するな。前向きになるんだ。弱気になっちゃいけないよ」
ドレビン「彼の言う通りだ、ウィルマ。しかし臓器提供に登録するのをギリギリまで待つのはどうかと思うな」

(下の動画の0:36からの部分、映像もおかしいです)

上は wait till the last minute という熟語ですね。

wait till the last minute = ギリギリまで待つ

それにしてもなかなか酷いセリフですね。

次の用例。

映画『汚名』より
My dear Alicia, will you forgive me for being late? Last minute conference at the office.
(アリシア、遅れてすまない。事務所で急な会議があってね)

上のように、「もう出なくちゃいけない時間ギリギリなのに、土壇場で何か決めなきゃいけない課題が出て、急に話し合いがはじまってしまった」みたいな状況をよく Last minute conference(急な会議)とか last minute meeting(急な会合)などと言って表現します。

これは仕事帰りのデートの遅刻の言い訳としては定番かもしれません。
ひょっとしたらこれが一番便利な表現だったかな。

その他の注目ボキャブラリー

be the talk of 〜 = 〜で話題になる
よく使われる表現で the talk of the town(町中の話題)という熟語があります。
『The Talk of the Town』というタイトルの映画やテレビ番組(トーク・ショー)もありましたね。

be fortunate to do something = 運良く〜できる、〜できてツイてた

肯定文における at all

この一文をちょっと項目を設けて説明します。

I was fortunate to enter them at all
うまいこと全員を応募できて幸運だった)

at all は通常、not at all(まったく〜ない)のように否定文で使われますが、この用例のように、たまに肯定文でも使われます。

意味は「とにかく」とか「少しでも」のように訳されることが多いです。

今回の用例では「うまいこと」と訳してみましたが、7人の子供たち全員を、というニュアンスも入っているような気がしたので、「うまいこと全員」と盛ってみました。

あとがきにかえて

本日はマックスおじさんの言い訳を教材に、last minute(時間ギリギリ) という便利な表現をご紹介しました。

この last minute という言葉、何が便利って、上にあげたいくつかの用例をみても、とにかく言い訳の文脈で使われがちな印象がありますね。
そういえば『マリー・アントワネット』の用例も、女の子同士で嫌な誘いを断る口実を話し合っているシーンのセリフです。

皆さんも英語は上手になっても、言い訳上手にならないよう、ご注意ください。

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