『Edelweiss(エーデルワイス)』の歌詞(和訳あり)で英語の勉強【サウンド・オブ・ミュージック】

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本日は『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「エーデルワイス(edelweiss)」で英語の勉強をしてみたいと思います。
また、最後にこの曲が映画で2回に渡って使われることになったエピソードもご紹介しています。

まずは英語の歌詞と私の和訳をどうぞ。

Edelweiss
エーデルワイス

Edelweiss
Edelweiss
Every morning you greet me
Small and white
Clean and bright
You look happy to meet me

エーデルワイス
エーデルワイス
毎朝、僕を迎えてくれる
小さくて白くて
きれいで輝くきみ
僕に会えて喜んでくれているようだね

Blossom of snow may you bloom and grow
Bloom and grow forever

Edelweiss
Edelweiss
Bless my homeland forever

雪の花よ、咲いて育って
永遠に咲いて育って
エーデルワイス
エーデルワイス
永遠に我が祖国を祝福しておくれ

一読しておわかりの通り、この歌詞は語り手がエーデルワイスの花に話しかけている、という設定ですね。

シンプルな曲なので英語も簡単です。




目次

greet

まずは軽くこの1行。

Every morning you greet me
毎朝、僕を迎えてくれる

greet = 挨拶する、迎える、歓迎する

ここは「いつも朝の挨拶をしてくれる」と訳してもいい部分ですね。

朝、目がさめると、いつもエーデルワイスの花が目に入る。
そこから膨らむイメージがこの曲ぜんたいの歌詞になっていますね。

エーデルワイス

may you bloom and grow, bloom and grow forever

この曲ではエーデルワイスの花がトラップ大佐の愛する祖国オーストリアを象徴する花として扱われています。

それを踏まえて以下の部分を吟味してみます。

Blossom of snow may you bloom and grow
Bloom and grow forever
Edelweiss
Edelweiss
Bless my homeland forever

雪の花よ、咲いて育って
永遠に咲いて育って
エーデルワイス
エーデルワイス
永遠に我が祖国を祝福しておくれ

ここは少しわかりにくい構文ですが、最初の Blossom of snow が「雪の花よ」と語りかけている呼び名の部分で、それに続く may you bloom and grow, bloom and grow forever がセンテンスになります。

このセンテンスの冒頭の may you 〜 は if you may と同じことで、相手にお願いごとをしている文章になりますね。

この後半部分を踏まえて、この歌詞ぜんたいを要約すると、「永遠に咲いて伸びつづけ、その白さ美しさ清らかさで、永遠に我が祖国を祝福しておくれ」と言っている歌だと捉えることができると思います。

エーデルワイスについて

最後にこの曲が作曲され、この映画で2カ所に渡って使われることになったエピソードをご紹介。

この曲は最初、作者であるロジャースとハマースタインが、「この物語の最後のコンサートのシーンで、トラップ大佐が祖国に別れを告げる曲があるといいね」ということになり、作られたそうです。

オーストリアを象徴する花としてエーデルワイスの花が選ばれた理由は、厳しいアルプスの高地で咲く小さな花であることから、ドイツ軍の厳しい迫害に負けないオーストリア人の精神を表しているようだ、と感じたからだそうです。

そういうわけで、最初この曲が50年代にブロードウェイで上演されたときは、最後のコンサートのシーンで歌われるだけでした。

ところが映画版では、物語の中盤で、トラップ大佐が忘れていた音楽の心をとりもどすシーンでも歌われていますね。

ここに

エーデルワイス = オーストリア = 音楽の国

といった、映画で新たに関連づけられたモチーフが見受けられます。

オーストリアはシューベルト、モーツァルト、ハイドン、クライスラーなど、有名な音楽家をたくさん輩出し、ベートーヴェンやブラームスなどが活躍した歴史上屈指の音楽の国です。

そう考えると、『サウンド・オブ・ミュージック』の物語はこの映画版の完成をもって画竜点睛を果たした、と言っても過言ではないほど、この『エーデルワイス』の中盤への挿入は絶妙に感じられますね。