「I have confidence(自信をもって)」の歌詞で英語の勉強【サウンド・オブ・ミュージック】

修道院を追い出されたマリアが、期待と不安に胸をふくらませながら、フォン・トラップ家に向かう場面のミュージカル。

I have confidence(自信をもって)

私はこのシーン、初めて見たときは思わずのけぞってしまうくらい衝撃を受けました。

修道院の門を出て、街に出て、バスに乗って、郊外を歩いて、フォン・トラップ家の門へたどり着くまでの道程を、すべてひとつのミュージカルシーンで描いてるんですが、最初は不安の方が大きかったマリアが、だんだん前向きになってきて、最後は田舎道をぴょんぴょん飛び跳ねながら自信たっぷりに胸をはって歩いてゆく。

場面転換のおもしろさ、ジュリー・アンドリュースのめざましい表現力に見ている私の心も踊りました。

YouTubeで映像を探したのですが、音声しか見つからなかったので、それを貼っておきます。

今日はこの曲から、英語の勉強になりそうな言葉をひろってみました。




-some 〜させるもの

まずは、本来は天真爛漫なはずのマリアがなぜか不安に駆られ、そんな自分の気持ちに整理がつかず悩むところ。(上の動画の0:27からの部分)

My heart should be wildly rejoicing
Oh, what’s the matter with me?
I’ve always longed for adventure
To do the things I’ve never dared
Now here I’m facing adventure
Then why am I so scared?
A captain with seven children
What’s so fearsome about that?

わたしの心は喜びに弾んでいるはずなのに
ああ、どうしちゃったのかしら?
今まで挑戦したことのない
冒険をずっと望んでいたのに
今こうして冒険を前にして
なんで私はこんなに恐れているのかしら?
たかが大佐と7人の子供たち
何がそんなに怖いというの?

fearsome = 怖がらせるもの

この語尾が -some になる英単語は、「〜させるもの」「〜を生じるもの」という意味ですね。

例)
troublesome = 厄介な、面倒な、手に負えない
lonesome = 寂しい、人里離れた

ちなみに -some というと、handsome(ハンサム)という和製英語化した言葉を思い出しますが、英語では日本のように「顔の造形が整っている」といった意味ではあまり使われているのを聞いたことがなく、どちらかというと「笑顔が爽やかで気前がよく、社交的で魅力的な人」みたいな意味合いが強かった印象があります。

これは「hand = 手さばき」というところから「器用な」という発展し、それが現在の使われ方になったようです。

砂漠を歩く人

defiance の解釈について

その直後、すぐにマリアは勇気、という二文字を見失っていたのだと気がつきます。(上の動画の1:12からの部分)

I am seeking the courage I lack
The courage to serve them with reliance
Face my mistakes without defiance

わたしに欠けていたもの、勇気を出さなきゃ
信頼してもらって、しっかり務めを果たす勇気
口答えせず、自らの間違いは間違いとちゃんと認める勇気

defiance という単語が出てきます。

defiance = 反抗

これを動詞にすると defy になります。

この defy は「反抗する」「逆らう」以外に「ものともしない」という意味もありますね。

映画『バリー・リンドン』より
Barry’s mother, after her husband’s death lived in such a way as to defy slander
(バリーの母は、夫の死後、誹謗中傷などものともせずに暮らしていた)

(以下の動画の1:45からの部分)

だから「Face my mistakes without defiance」の意味は、雇い主に反発するということではなく、「自分自身に嘘をつかず、しっかり自らの過ちと向き合う勇気」とも取れるかもしれません。

sleeps じゃなくて slumbers?

その次。自分を怖がらせていたものの正体がわかったマリアは、歌の後半、自信をもって、強くなろう、と高らかに歌いあげます。(冒頭の動画の2:36からの部分)

Strength doesn’t lie in numbers
Strength doesn’t lie in wealth
Strength lies in nights of peaceful slumbers
When you wake up, wake up! It’s healthy!

強さは数の問題なんかじゃない
強さは金の有無なんかでもない
強さは安らかに眠る夜にあるの
だから目覚めるときは、シャキッと目覚める! 健康第一!

number というと「番号」の意味のイメージが強いですが、ここみたいに日本語でいう「数の問題」とか「数で勝負」みたいなケースでの「」の意味でもよく使われますね。

同じような文脈で、数えられないものに関しては amount(量)の方を使います。

この number と韻を踏んでいる slumber という言葉、「うたた寝」という意味で、sleep より浅い眠りを指すそうです。

「ぐっすり眠って朝シャキッと目覚めて健康!」と言いたいのなら、slumber より sleep の方がよさそうな気がしますが、やはりここはうまく韻を踏んでおきたかったのかもしれませんね。


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