【パルプ・フィクション】冒頭シーンのセリフで英語の勉強その1

皆さま、あけましておめでとうございます。

本日からクエンティン・タランティーノの出世作にして最高傑作のひとつ『パルプ・フィクション』で英語の勉強をしてみたいと思います。

最初にとりあげるのはもちろん冒頭の名シーン。
レストランで朝食をとっているパンプキンとハニー・バニーの会話。

ちなみに私はタランティーノの脚本を読むのが好きだと前にも書きましたが、そんな私が初めて読んだタランティーノの脚本がこの『パルプ・フィクション』であります。

この冒頭シーンの会話を読んだ私は、映画を見ていたときには気がつかなかったおもしろい言い回しの連続に、「タランティーノの脚本ってこんなおもしろいんだ!」とびっくりしたことを覚えています。

本日とりあげるのはこちらの一番最初の部分。

PUMPKIN : Forget it. It’s too risky. I’m through doing that shit.
HONEY BUNNY : You always say that. The same thing every time. “I’m through, never again, too dangerous.”
PUMPKIN : I know that’s what I always say. I’m always right too.
HONEY BUNNY : You forget about it in a day or two.
PUMPKIN : The days of me forgetting are over. The days of me remembering have just begun.
HONEY BUNNY : You know, when you go on like this, what you sound like?
PUMPKIN : I sound like a sensible fuckin’ man.
HONEY BUNNY : You sound like a duck. Quack, quack, quack.
PUMPKIN : Take heart, ‘cause you’re never gonna have to hear it again. Since I’m never gonna do it again, you’re never gonna have to hear me quack.
HONEY BUNNY : After tonight?
PUMPKIN : … Correct. I got all tonight to quack.

パンプキン「忘れろ。ヤバすぎる。もうやめた」
ハニー・バニー「アンタはいつもそう言うの、毎回同じ。『もうやめた、二度とやらねえ、ヤバすぎだ』」
パンプキン「だからそう言ってんじゃねえかよ。それに間違っちゃいねえよ」
ハニー・バニー「で、一日二日したら忘れるの」
パンプキン「忘れてばかりの日々はもう終わり。思い起こすばかりの日々の始まりさ」
ハニー・バニー「ねえ、そうやってグダグダ言ってるアンタ、どう聞こえてるかわかる?」
パンプキン「分別のある大人だろ」
ハニー・バニー「アヒルみたいだよ。ガーガーガー……」
パンプキン「大丈夫。もうこれっきりだ。だって二度とやらねえんだから、もうガーガー言うこともねえよ」
ハニー・バニー「明日からね?」
パンプキン「……その通り。俺はまだ一晩ガーガー言える猶予がある」

ちなみにこのシーンでパンプキンを演じるティム・ロスはイギリス訛りの英語をやたら早口でしゃべっているので、リスニング上級者にもけっこう聴き取りにくい部分が多々あるかと思います。

それだけにこのシーンのリスニングをマスターすれば相当リスニング力も格段にアップすると思いますので、ボキャブラリーと一緒に、リスニング筋肉も存分に鍛えちゃってください。




through doing something

まずはこちらのフレーズ。

I’m through doing that shit.
(それはもうやらない

be through で「終わる」という意味ですね。

この through の後には現在分詞が入るよりも、with を伴うケースがとても多いです。

through with 〜 = 〜を使うのはもうやめた、〜とは別れた(絶縁した)

映画『裏窓』より
LISA : You mean you’re through with the case?
LT. DOYLE : There is no case to be through with, Miss Fremont.

リザ「事件はもう終わったってこと?」
ドイル刑事「終わりも何も、事件そのものが無いんですよ、フレモントさん」

go on

お次は以前の記事でもちょっと触れたことのあるこのボキャブラリー。

You know, when you go on like this, what you sound like?
そうやってグダグダ言ってるアンタ、どう聞こえてるかわかる?

go on = グダグダ言う、だらだらと長く話す

もっとグダグダ感を出したい場合は go on and on という風に on を重ねる言い方もありますね。

sensible

I sound like a sensible fuckin’ man.
俺は分別のある大人に聞こえるだろう

ここに出てくる sensible という単語、sensitive(敏感な)と似ているので混同しないようにしましょう。

sensible = 賢明な、分別のある、思慮のある

Take heart

Take heart = 元気づく、心強く思う

あとがき

というわけで、いよいよ本日からタランティーノの『パルプ・フィクション』が始まりました。

パルプ・フィクション

この冒頭のシーンの会話はおもしろいので何回かに分けてご紹介しようと思います。