トム・ハンクス、ロバート・デ・ニーロ他、米トークショーで英語リスニング俳優編

シェアする

『ハドソン川の奇跡』撮影風景

出典:imdb

私がYouTubeで見た米トークショーでおもしろかったものを皆さんとシェアするこのコーナー。
2年前くらいに「コメディ女優編」をやったきり、ずっとご無沙汰しておりました。

今回は米トークショー俳優編ということで、俳優さんがゲストの回からピックアップしてみました。

ほとんど何年も前にアップされたものばかりなので、トークショーをよくご覧になる方はすでに見たことあるものも多いと思います。
このコーナーはとくに最新動画の紹介というわけではありませんので、そこはご容赦ください。

英語のリスニングの練習はなるべくおもしろいものでやった方が効率がいいので(くりかえし見ても苦になりませんし)、少しでもその手助けになれば、と思います。

各動画のコメントでどんな内容かにざっと触れています。
大まかな内容を知った上で見るとよりリスニングの練習になりやすいと思いますので、どうぞ参考にしてください。




目次

クリント・イーストウッド in ジミー・ファロン

最初は軽いジャブで、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)ジミー・ファロン(Jimmy Fallon)のトークショーに出演したときの映像。

ジミーが Bonk! というアプリでクリント・イーストウッドと遊ぶ、という内容です。

私がこの動画で気に入ったのは、クリント・イーストウッドがさりげなくカメラアングルにこだわっているところ。
しかも写った写真がバシッと決まっていますね。
巨匠映画監督はiPhoneを使っても違うんだな、と思わされたひとコマでした。

ちなみにこの Bonk! というアプリは日本ではインストールできないそうです。

英語のボキャブラリーとしては、最初にジミーがイーストウッドに言う

I always feel tougher when you come on. You rub off on me.
(僕はあなたと一緒にいるとタフガイになった気がしますよ。影響受けちゃうんです)

この発言にある

rub off on 〜 = 〜に影響を与える

が英会話に使えそうですね。

トム・ハンクス in ジミー・キンメル

こちらはトム・ハンクス(Tom Hanks)が、ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)のトークショーに出演したときの映像。

トムは先にお目見えしたクリント・イーストウッド監督の映画『Sully(邦題:ハドソン川の奇跡)』に出演したばかりで、主にその話題が中心です。

前半は映画の主人公のモデルになったサリー氏と実際に会った話しで、55秒あたりからクリント・イーストウッド監督の演出について話しています。
この後半部分がめちゃくちゃおもしろくて興味深いです。

クリント・イーストウッドの演出について、トムは

He treats actors like horses.
(彼は俳優を馬のように扱う)
※1:28

と言っています。

それはどういうことかと聞かれ、トムは以下のような話しをします。

イーストウッドは他の映画監督のように声をあげたりせず、いつも物静かで、トムがその特殊な演出スタイルの理由を尋ねたところ(2:20)、イーストウッドが60年代に出演したテレビドラマ『ローハイド(Rawhide)』での経験が元になっている、とのこと。

ちなみにトムは他のトークショーに出演したときにも同じような話しをしていました。
イーストウッドのモノマネはこちらの方がうまくて、また違ったおもしろさがありますので、こちらも必見です。

バート・レイノルズ in コナン・オブライアン

次は去年お亡くなりになったバート・レイノルズ(Burt Reynolds)コナン・オブライアン(Conan O’Brien)に出演したときの映像。

内容をかいつまんで要約すると、バート・レイノルズは若い頃、俳優養成所でマリリン・モンローと一緒だったそうです。

ある日、58番通りからアクターズ・スタジオ(The Actors Studio)までマリリンを送っていったときのこと。
マリリンは無口で、当時すでに大スターだったマリリンに街の人々は誰も気がつかない。
不思議に思ってバートがマリリンにそのことを言うと、マリリンは「あら、彼女に会いたいの?」と言って、胸を張って颯爽と歩き出した。

throw one’s shoulders back = 胸を張る(0:46)

そしたら20フィート(約6メートル)もいかないうちに、40人くらいの人々がマリリンに気がついて群がってきた、と言うエピソードを話しています。

この話しのなかで、私は個人的に

But she didn’t have to.(0:21)

とか

I tried that all the time, nothing happened.(0:48)

など、バートが途中にさし挟む謙虚なコメントがおかしかったです。

また、こちらの動画ではバート・レイノルズがクリント・イーストウッドと同じ日にユニバーサルをクビになったことについて話しています。
こちらの動画もかなり笑えるので必見です。

ロバート・デ・ニーロ in スティーヴン・コルベア

最後はロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)スティーヴン・コルベア(Stephen Colbert)のトークショーに出演したときの映像。

前半はデ・ニーロが画家だったお父さんのドキュメンタリー映画を作った、という話題。

中盤はシャイなデ・ニーロにスティーブが無理に話すことはありませんよと提案し、しばし冷たいマティーニを飲みながら沈黙します。
デ・ニーロがシャイであまり活発にしゃべるタイプの人じゃないこと、それから彼が冷たい飲み物が好きというのは有名な話しですね。
そんな彼の個性を活かしたおもしろいひとコマです。

後半はデ・ニーロは映画監督もするということで、ひとつ私の演技をみてくださいとスティーブがお願いします。
そこで現在スティーブが脚本を書いているという(たぶん嘘)『3人のサンタ(Three Santas)』という映画のセリフをデ・ニーロが演出します。
これはスティーブが本物のサンタの役で、他に2人のニセモノのサンタがいる、という設定で、それがよく理解できないデ・ニーロは混乱してしきりに質問をするんですね。
そのやりとりがすごくおかしいです。

興味深いのは、デ・ニーロは登場人物の背景情報を分析して役になりきる演技を常としていますから、こんな冗談なやりとりとはいえ、設定の部分を徹底的に理解しようとしているところがデ・ニーロらしいな、と思いました。

ちなみに前半で話題に出たデ・ニーロのお父さんのドキュメンタリー映画の予告編がこちらです。

この3年半後にデ・ニーロは再びこの番組にゲスト出演し、続編的な天丼ギャグに巻き込まれています。
こちらもかなり笑えますので、ぜひ併せてご覧ください。・

あとがき

いかがでしたでしょうか。

どの動画も映画からはわからない俳優さんたちの個性が光ってて、興味深く、それでいてめちゃめちゃ笑えましたね。

アメリカのトークショーのホストさんたちはゲストから興味深い話しを引き出して会話をおもしろくするのが本当にうまいな、と感心します。

ちなみに私はクリント・イーストウッドのファンなので、ちょっとイーストウッド率が高い本日の記事でした。

amp記事下広告




シェアする

フォローする