下ねた・下ネタ大特集! 英語のコントでリスニング【サタデー・ナイト・ライブ】他

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栗とリス

海外の英語のコメディを見ていると、下ネタが多いことに驚きます。

英語圏の人たちって、つくづく下ネタが好きですね。

私は下ネタは好きじゃありませんが、イヤでもないので、いつも普通に見て笑ってます。

とくに嫌悪感も抵抗もありませんが、それにしてもなんでこんな下ネタが好きなんだろうと、たまに呆れることがあります。

コントなんかはまだマシですけど、コメディ映画の下ネタの多さは異常なものを感じますね。

私はときどき脚本を書いたりしますけど(最近は依頼がありませんが)ちょっと下ネタを入れただけで「キャストが引いちゃったよ」と演出家さんが頭をかかえたり、ほとんど下ネタなんて入れてなかったつもりなのに、女優さんに「下ねたが多くないですかっ」と文句を言われたり、日本は下ネタに関してかなり風当たりが強い国だと思います。

しかしあちらは美人で可愛らしい女優さんが嬉嬉として下ネタを演じたりしてますよね。
(本日ご紹介するコントも可愛い女優さんが花盛り)

美人の女優さんが出ているコントで、下ねたバリバリで、クレジットを見たら、その女優さんがシナリオも書いていた、なんてこともざらにあります。
(本日ご紹介するコントにもいくつかありますな)

それにくらべて、日本の下ねたコントにもアイドルがよく出てますが、どうしてもやらされてる感は否めません。

まあ、極論を言えば、下ネタも英語をしゃべる人たちの文化のひとつですから、英語を学ぶわれわれも、下ネタのひとつやふたつ、おおらかに笑い飛ばせるくらいじゃないとダメだってことです。

というわけで、本日は私が笑ったコントで下ネタばかりを集めて英語の勉強をしてみました。

下ネタが嫌いな方や、下品な表現に抵抗がある方は、この記事はここで止めて、どうか他の記事をご覧なすってください。(トップページはこちらです

それでは私がYouTubeで見つけた下ネタの英語コント7連発(+1)、どうぞお楽しみください。

ちなみに私が笑えた順に並べてみますので、上のほうのコントがより笑えた、という方は、私と笑いのツボが合うかもしれません。

一番下のコントが一番よかった、という方は、まあ単なる変態です。

 * * *

このページのコントがいくつか日本からの視聴にブロックがかかり、見れなくなってしまいました。
そのかわり、「下ネタのコントでリスニング」の第2弾をアップしましたので、よろしければそちらもご覧ください。
コントの下ネタ度はちょっとグレードアップしていると思います。

好評につき、アメリカの下ネタのコントで笑いながらリスニングを鍛えるシリーズ第2弾をやっちゃいました。今回は毎度おなじみSNLをはじめ、エイミー・シューマーのコントなどをピックアップ。




目次

アマゾン 母の日CM(Amazon Mother’s Day Ad)

最初はSNLから。

母の日のプレゼントを渡そうとしたら、お母さんが『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)』という小説を読みながら◯◯◯◯をしていた、というCMパロディ系コント。

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とは、2011年に出版されて、アメリカの主婦のあいだで空前のヒットを飛ばしたイギリスの官能小説。
日本でもけっこう話題になりましたね。

ああそうか、こういう小説がヒットする国だから、お笑いも下ネタが多いんですね。

「母の日のプレゼント」の宣伝のようですが、最後はちょっと違うCMに変わるというオチがあざやかです。

このコントの書き起こしはこちら。

それにしても子供をこんな下ねたコントに出演させていいんでしょうか。
電マをマイクだと思って歌ってる……。

史上最悪の産婦人科医の診察(WORST GYNECOLOGIST VISIT EVER)

次はAwesomenessTVチャンネルから、私の大好きなBetch!のコント。

産婦人科で恥ずかしがりながら診察を受ける女性。
ところがやたら状況があけっぴろげだわ、女性器の名前を連発するわ、最悪の産婦人科医(gynecologist)だった、というコント。

この類の下ねたコントを野郎の私が笑って見ていていいものかと悩みますが、とにかく笑いました。

[注目のセリフ&ボキャブラリー]
It’s way too much! = もうマジでたくさん! – 2:02
You should douche, though = でも、洗浄はしましょうね。– 3:00

ちなみにクレジットによると、このコントのシナリオを書いているのは最初に出てくる看護婦さんをやってる美人女優さんですね。

シャナ:ハロウィン・パーティー(Shanna: Halloween Party)

次はSaturday Night Live(以下SNL)から、クリステン・ウィグのコント。

会社のハロウィン・パーティーで、新入社員のシャナがやってきます。
超セクシー(super sexy)なシャナは男性社員たちの注目の的ですが、だんだん彼女の奇人ぶりが露呈してきて……というコント。

後半がメガトン級に下品ですので、ご注意ください。

[注目のセリフ&ボキャブラリー]

It’s like she stepped out of a pantyhose ad.
(あの子、パンストの広告から飛び出してきたみたいだぜ)– 0:14

poop = うんち

And there were peanuts everywhere. Whole peanuts. Regular size peanuts. Totally undigested peanuts. Fully formed peanuts. They were so normal that they could have been eaten again. I’m not gonna tell you if I did or not. Let’s just say the doctor threw up.
(もうピーナッツだらけ。まるごとピーナッツ。レギューラーサイズのピーナッツ。完璧に未消化のピーナッツ。完全体のピーナッツ。もう一回食べちゃってもいいくらいごく普通にピーナッツ。実際に食べたかどうかはヒ・ミ・ツ。そのお医者さんが吐いちゃった、とだけ言っとくわ)– 4:31

let’s just say 〜 = 〜とだけ言っておく
refreshing = さわやか、元気づける
– 5:02
intriguing = 魅力的、興味をそそられる – 6:32

社内セクハラ(Office Flirt)

またもやSNLです。

チェリ・オテリ(Cheri Oteri)演ずる女子社員があまりにも即物的な言葉を使ってセクハラ(Flirt)してくるものだから、男子社員が辟易する、というコント。

いろんな言葉が出てくるので、英語の勉強としてはこのコントが一番いいかもしれません。
実用的かどうかはともかく、少なくとも下ねたボキャブラリーはこれ一本でかなり鍛えられます。
とくにチェリ・オテリがあからさまな暗喩で男性を挑発し、さらにその直後にいちいちそれを即物的な言葉に言い換える、というパターンのギャグが続くので、ボキャブラリーも頭に残りやすいと思います。

このコントの書き起こしはこちら。

[注目のセリフ&ボキャブラリー]
wrinkly = シワシワの – 1:37
genitalia = 性器 – 2:08
toss up = 吐く – 2:16
kaki = 柿 – 2:24
testicle = キンタマ、睾丸 – 2:29
innuendo = ほのめかし – 2:36
endo = 内部 – 2:42

both ways =
双方向」と「バイセクシャル」の2つの意味がある – 2:54

I’m just a temp!
(私は派遣社員ですから!)– 3:06

bun = ロールパン(スラングで「お尻」も意味する) – 3:14

boner =
バカな間違い」と「勃起したペニス」の2つの意味がある。– 3:43

the KY = おそらく「KYゼリー」のこと? – 4:21

なんでフェラがセックスより親密なのか(Why Blowjobs Are More Intimate Than Sex)

今度は CollegeHumor から、エミリー・アックスフォード(Emily Axford)のコント。

ベッドの上で男女が、タイトル通りの内容の議論をくり広げます。
下品な意見を飄々と主張するエミリーの怪演が光る秀作です。

[注目のセリフ&ボキャブラリー]
blowjob = フェラ
hump = 性交する
(本来の意味は「こぶ」「こぶになる」「まるくなる」)– 0:29
rubber bag = ラバー・バッグ(ここでは「コンドーム」のこと)
jizz = 精液 – 1:54

お涙ちょうだいポルノ(Porn But For Crying)

またまた CollegeHumor から。

オフィスであたりを見回しながら、ティッシュを横に置き、パソコンを見つめだす男性社員。
あの人、会社のデスクでポルノを見てるのよ(he watches porn at his desk)」とささやく女子社員たち。
ところが、彼が見ているポルノは、お涙ちょうだいポルノ(cry porn)だった、というコント。

また電マが出てきますが、下ネタ度は低いです。
いわゆるぜんぜん下ネタじゃないのに、リアクションだけ下ネタ、というタイプ。

[注目のセリフ&ボキャブラリー]
manipulation = 操作、ごまかし

self-manipulation =
文字どおりには「自己操作」という意味。
自慰行為」のことを指ししたり、「自傷行為」のことを指したり、「整体」のことを指したりもします。- 0:38

tingle = ムズムズする – 2:19

ちなみに、ゲームファンの間で“鬱ゲー”とか“泣きゲー”とか、アニメファンの間でも“鬱アニメ”とか“泣きアニメ”とか流行ったことありましたけど、ああいうのを好んで見る心理ってこれに近いかもですね。
self-manipulation とは実にマトを得た分析です。

あとがきにかえて with 番外編

6つの下ねたコントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

誤解ないように言っておきますが、私はとくに下ネタが好き、というわけではありません。
下ネタ如何に関わらず、英語のコントが好きなんです。

それでは最後に、番外編(ダメ押し?)として、SNL出身のアビー・エリオット(Abby Elliott)がCollegeHumorでやったお下品ミュージックビデオ「Balls!」でお別れしたいと思います。

Balls というのは、いわゆる男性の睾丸のこと。
男性の睾丸を切り落として収集する妄想に取り憑かれた女の子の歌です。
笑いどころがまったく見当たらないので番外編にしましたが、なぜか一時期ハマってしまって、何度も見てしまったMVなんですよね。
(笑えないのは私が男だから?)

ちなみにアビー・エリオットは、今日3番目にご紹介したコント「Shanna: Halloween Party」で男性たちに無下にされる女の子の役をやっているコメディ女優さんです。

これ、アビー・エリオット本人が自分でシナリオ書いてるみたいですね。
SNLを離れたアビーはどこかおかしいので、将来が不安です。

下ねたコント特集第2弾もどうぞ。
下ネタのコントで英語のリスニング第2弾

追記

下ネタ以外にも様々なテーマで笑えるコントを集めています。ぜひご覧ください。
(一部、日本からの視聴にブロックがかかって見れなくなっているコントがあります)

日本ネタの海外コメディで英語のリスニング
映画&TVドラマのパロディのコントでリスニング
「なんだかよくわからない」ネタのお笑いで英語のリスニングを鍛える!?
クリステン・ウィグの英語がわからなくても笑えるSNLコント紹介
クリステン・ウィグのSNLコントで英語を学ぼう!(全訳付)