For The First Time In Forever (Reprise) の歌詞で英語の勉強【アナと雪の女王】

本日はディズニー映画『アナと雪の女王(Frozen)』の『For The First Time In Forever (Reprise)』をとりあげます。

タイトルにある reprise というのは、ミュージカル映画や劇などで、前に一度かかった曲を、後のシーンでもう一度かける、というような意味ですね。

reprise = 反復

最初にかかった『For the First Time in Forever(生まれてはじめて)』では、アナとエルザの対比が表現されていましたよね。

こちらの『reprise』ではその対比がより鮮やかに表現されていて、最後はついに大問題に発展してしまいます。

事態の深刻さはともかく、歌詞だけ読むと、アナとエルザのテンションの違いがとてもおもしろい曲ですね。

まずは歌詞と私の和訳を掲載します。

For The First Time In Forever (Reprise)
生まれてはじめて(リプライズ)

[Anna]
You don’t have to protect me
I’m not afraid
Please don’t shut me out again
Please don’t slam the door
You don’t have to keep your distance anymore

そんなにわたしを守ろうとしなくていいんだよ
わたし、怖くない
お願い、またわたしに背を向けて
心を閉ざしたりないでよ
もう距離を置かなくたっていいんだから

‘Cause for the first time in forever
I finally understand
For the first time in forever
We can fix this hand in hand

だって生まれてはじめて
やっとわかったの
生まれてはじめて
手と手をつないで、乗り越えられるんだよ

We can head down this mountain together
You don’t have to live in fear
‘Cause for the first time in forever,
I will be right here

一緒にこの山をおりよう
もうビクビクして生きる必要ないんだよ
だって生まれてはじめて
こうしてわたしがいるんだから

[Elsa]
Anna, Please go back home
your life awaits
Go enjoy the sun and open up the gates

アナ、お願い帰って
あなたにはあなたの人生があるわ
陽の光の恩恵を受けて、門は開けておきなさい

[Anna]
Yeah, but –

うん、ただ……

[Elsa]
I know
You mean well
but leave me be
Yes, I’m alone
but I’m alone and free
Just stay away
and you’ll be safe from me

わかってるわ
よかれと思ってしてくれてるのよね
でも、ほっておいて
うん、わたしはひとりぼっちよ
でも、ひとり誰にも気兼ねなく自由でいられるの
とにかくわたしに近づかないで
そうすれば、あなたに危害がおよぶことはないわ

[Anna]
Actually we’re not

てゆうか、そうでもないんだよね

[Elsa]
What do you mean you’re not?

そうでもないって、どういうこと?

[Anna]
I get the feeling you don’t know

まだ知らないみたいね

[Elsa]
What do I not know?

知らないって?

[Anna]
Arendelle’s in deep, deep, deep, deep snow

アレンデールがね、深い、深い、深い、ふかーい雪に覆われちゃってるの

[Elsa]
What?

ええ?

[Anna]
You’ve kind of set off an eternal winter… everywhere

あなた、国中を……終わりのない冬にしちゃったの

[Elsa]
Everywhere?

国中を?

[Anna]
It’s okay, you can just unfreeze it

いいのいいの、元にもどせばいいんだから

[Elsa]
No, I can’t
I – I don’t know how!

そんな、できないわ。
や、やり方がわからないもの!

[Anna]
Sure you can! I know you can!
‘Cause for the first time in forever

できるって! きっとできるよ!
だって生まれてはじめて

[Elsa]
Oh I’m such a fool
I can’t be free!

ああ、なんてバカなの
自由になんかなれっこなかった!

[Anna]
You don’t have to be afraid

怖がらなくていいんだよ

[Elsa]
No escape from the storm inside of me!

この内なる嵐から逃れられない!

[Anna]
We can work this out together

一緒になんとか手を考えよう

[Elsa]
I can’t control the curse!

わたし、魔力を制御できないの!

[Anna]
We’ll reverse the storm you’ve made

やったことの逆をやればいいのよ

[Elsa]
Ohhhh, Anna, please, you’ll only make it worse!

ああああ、アナ、お願い、状況を悪くするだけだから!

[Anna]
Don’t panic

落ちついて

[Elsa]
There’s so much fear!

すごく怖い!

[Anna]
We’ll make the sun shine bright

わたしたちでおひさまを明るく照らしましょう

[Elsa]
You’re not safe here!

ここにいては危険よ!

[Anna]
We can face this thing together

一緒に問題と向き合うの

[Elsa]
Oh!

ああ!

[Anna]
We can change this winter weather

こんな冬なんて変えちゃおうよ

[Elsa]
AHHHHH…

あああああ!

[Anna]
And everything will be alright…

それで問題解決よ……

[Elsa]
I CAN’T!

できない!

ここから英語の勉強になりそうなボキャブラリーをピックアップして見ました。




keep one’s distance

You don’t have to keep your distance anymore
もう距離を置かなくたっていいんだよ

keep one’s distance = 距離を置く

fix と hand in hand

We can fix this hand in hand
お互い力を合わせれば、解決できるよ

fix = 修復する、解決する
hand in hand = 手に手をとって、協力して

head down

We can head down this mountain together
一緒にこの山をおりよう

head down = 伏せる、〜を通って進む、くだる、帰る

この head down という言葉、文脈によってちょっと妙に意味が変化しますね。

映画で銃撃戦の最中などに「head down!」なんてセリフがあると、「伏せろ!」という意味です。

以下のように、目的語に「道」を表す単語がくると「ずんずん突き進む」みたいな意味。

head down a dangerous road = 危険な道を一直線に突き進む
head down the right path = 正しい方向に進んでいる
head down the same path as = 〜と同じ道をたどる

この場合、頭を前に突き出して突進しているみたいなイメージでしょうかね。

で、このアナ雪のように、目的語に「山(mountain )」とか「丘(hill)」みたいに高い場所があると「降りる」、とりわけ下の方に家があって、「降りて帰る」みたいな意味になりますね。

awaits

your life awaits
あなたにはあなたの人生が待ってる

await = 期待する、待ち望む、待ち構えている、用意されている

似たような単語で wait(待つ)という言葉がありますね。

await は何かいいことや、大事なことが待っている場合に使われます。
あと、await は、例え重要で会いたい人物でも、「誰かを待っている」みたいに、動くモノを目的語にすることはできないそうです。

mean well

You mean well
あなたはよかれと思ってしている

mean well = 善かれと思ってする

alone

Yes, I’m alone
but I’m alone and free

うん、わたしはひとりぼっち
でも、ひとり誰にも気兼ねなく自由でいられるの

ここ、2行続けて alone という同じ言葉が、ちょっと違ったニュアンスで使われていますね。

英語という言語の抽象性がうまく発揮された2行だと思います。

I got the feeling

I got the feeling you don’t know
まだ知らないのね

get the feeling = 〜な気がする

この熟語は以前のブログでも解説しましたよね。
つまり直訳すると「あなたは知らない気がした」です。

set off

You’ve kind of set off an eternal winter… everywhere
あなた、国中を……終わりのない冬にしちゃったの

set off = 引き起こす

work out

We can work this out together
一緒になんとか手を考えよう

work out = (問題などを)解く

reverse

We’ll reverse the storm you’ve made
やったことの逆をやればいいのよ

ここ、直訳すると「あなたが起こした嵐を逆転させるの」ですね。
私はここ、映画の文脈を考えて、さくっと「やったことの逆をやればいいのよ」と訳しました。

逆とは、最初の『Frozen Heart(氷の心)』という曲に出てきた以下のフレーズがちょっとヒントになりそうですね。

Strike for love and strike for fear
好きだから打て、怖いから打て

この一節で「love(愛)」と「fear(恐怖)」は、この映画で対になる概念として扱われているのがわかりますよね。

エルザはこの歌でも「怖い怖い」言ってますが、つまり「恐怖による一撃」で嵐が巻き起こったのなら、それを逆戻りさせるのは「愛による一撃」しかないということですね。
ラストへの伏線がここに垣間見えます。

あとがき

本日は『アナと雪の女王』の『『For The First Time In Forever (Reprise)』の歌詞の英語を解説してみました。

最初にも言いましたけれど、じっくり歌詞を読んでみると、エルザとアナのテンションの違いがおもしろい曲ですね。

アナのセリフはいっけん能天気すぎるようにみえますが、物事の本質はちゃんと捉えている気がします。
対してエルザは深刻に現実を見据えているようにみえますけれど、なんだか一番大切なことから目をそらしている。

以前のブログで、アナはいつも間違った方向をむいて、正しいことを予感している、と書きましたが、それと繋がるものがある気がします。

ちなみに先ほどこの映画では「love(愛)」の対になる概念として「fear(恐怖)」が使われている、と書きましたが、よく考えたら普通、愛の反対は「hate(嫌悪)」ですよね。

そこでふとマイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』という、アメリカの銃社会を批判したドキュメンタリー映画を思い出しました。
あの映画の結論は、アメリカ人は怖がりだから銃犯罪が多い、ということでしたよね。

怖いが故にかえって自分が人を傷つけてしまう。
人を愛する心によって、それを克服する。

アメリカの最近のCGアニメは、ヨーロッパの中世が舞台であろうと、魚や車が主人公であろうと、概ね現代アメリカ社会の風刺ですから、きっとこの映画の「愛」と「恐怖」の概念も、そんなアメリカ人の気質や、銃社会の根源的な問題を風刺しているのかもしれません。

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