本日は映画『アナと雪の女王』から、こちらの、アナが雪山に迷いこみ、オーケンのお店を訪れるシーンで英語の勉強をしてみます。
throw inは「投げ込む」だけじゃない
このシーンで私がいちばん勉強になったフレーズがこちら。
上の動画の1:38の部分。
映画本編では37分39秒のところ。
But I will throw in a visit to Oaken’s sauna.
(でもそのかわり、オーケン家のサウナをおまけにつけちゃうよ)
ここに出てくる throw in というボキャブラリー、これで「おまけにつける」という意味の熟語なんですね。
throw in = おまけにつける
throw in というと、普通に受け取ったら「〜の中に投げ込む」という意味ですし、もちろん「投げ込む」の意味で使われるほうが多いんですが、この「おまけにつける」の用法もよくみます。
他の映画からも用例を探してみました。
映画『スカーフェイス』より
By the way, I got a vacation coming up. I’m gonna take the wife to London, England. We’ve never been there. So throw in a couple of round-trip tickets, first class.
(そうそう、もうすぐ休暇なんだけどさ。奥さんをイギリスのロンドンに連れてく予定でね。ふたりとも行ったことないもんで。だからさ、往復の航空券2人ぶん、おまけにつけてよ、ファーストクラスね)
上の文章は、マフィアのボスに刑事がしゃべっているセリフです。
刑事が「お前の犯罪を見逃してやるかわりに、毎月、金を払え」と袖の下を要求した後で、おまけをつけてくれ、と言ってるシーンですね。
なんともゲスな刑事です。
とにかく throw in の「おまけにつける」の用法、こんな感じでちょくちょく見かけるので、ご存知なかった方はこれを機会に覚えておくといいかもですね。
その他の注目ボキャブラリー
department
上の動画では0:26の部分。
映画本編では36分28秒のところ。
Anna : Winter boots… and dresses?
Oaken : That would be in our winter department.アナ「冬もののブーツと……それからお洋服は?」
オーケン「それなら冬もの売場にありますよ」
department = 売り場、部門
department というと和製英語の「デパート」の元になった単語ですね。
日本語で百貨店のことを「デパート」というのは、「department store」が縮まったものなので、department だけだと、お店そのものではなく、この用例のように「売り場」とか「部門」といった意味になります。
supply and demand
上の動画では1:22からの部分。
映画本編では37分24秒のところ。
See. These are from our winter stock, where supply and demand have a big problem.
(あのさ。これみんな冬もの在庫なの。需要に供給がめっちゃ追いつかなくてね)
supply and demand = 供給と需要
supply = 供給、与える
demand = 需要、要求する、必要とする
crook
上の動画では1:57からの部分。
映画本編では37分57秒のところ。
Now, back up while I deal with this crook here.
(さあ、このボッタクリ野郎と駆け引きしてるあいだ、お前は下がってろ)
crook = 詐欺師
「詐欺師」というのは「うまいこと言って人から金をかすめとろうとするやつ」ですから、この場合は「ボッタクリ」と訳したほうが正確だといえます。
auの発音について
ちなみにこのシーンの冒頭でアナは sauna(サウナ)を「ソーナ」と発音しているところに注目です。
英語で「au」は、ほとんど「o」と同じ発音なんですね。
august(オーガスト)とか australia(オーストラリア)とか sausage(ソーセージ)とか、au はみんなアメリカ人は「オー」と発音してますよね。
「風の谷のナウシカ」の主人公の女の子(Nausicaa)も「ノーシカ」と発音するアメリカ人、多いですね。
ちょっとした発音の豆知識でした。
あとがき
さてさて、皆さんはどんな年末年始をすごされましたか?
私は英語の原稿執筆やら英語インタビューの書き起こしに和訳やら、英語の仕事がいくつも折り重なって、年末年始はずっと仕事でした。
忙しくてブログを書く暇もあやしかったのですが、なんとか更新、間に合ってよかったです。
皆さんもお仕事、英語の勉強、がんばってくださいね。