語彙がどんどん増やせる記憶システム活用術

「英語の単語や熟語がなかなか覚えられない」

「暗記は苦手」

とお悩みの方、まだいらっしゃるんじゃないでしょうか。

私も最初のうちはそうでしたが、人間の記憶のメカニズムを理解し、それを利用することで、語彙を増やすことは簡単になりました。

記憶の匣




英語の語彙を増やすカギは、いかに短期記憶を長期記憶に変えるか

人間の頭の中には「短期記憶の箱」と「長期記憶の箱」があるってご存知でしたか?

人間の頭に入ってきたことは、まずはすべて「短期記憶の箱」の中に入るわけです。

人間の頭の中には担当の小人さんがいて、その担当さんが、「これは重要な情報だ」と判断したものを「長期記憶の箱」に移し替え、それ以外はすぐに捨ててしまう。

ちなみにこの担当の小人さんの苗字は海馬さんといいます。
(名前は知りません)

海馬

つまり、英語の語彙を増やすコツは、この海馬さんに、「これは重要な情報だ」と認定してもらえばいいのです。

海馬さんを説得する方法は2つ。

(1)繰り返し
(2)ストーリー

(1)は、とにかく繰り返せば繰り返すほど、海馬さんが重要な情報だとみなしてくれて、記憶に残りやすい、ということ。

(2)は、例えばただ教科書に載っていただけの語彙よりも、誰かとの会話に出てきたとか、前後に関連性がある流れの中で認識した単語の方が重要度が上がり、記憶に残りやすい、ということ。

例えば皆様は、昨日の夕食を思い出せるでしょうか?
私はかなり思い出すのが難しいです。

なんとか思い出せる人がいたとしても、では一昨日の夕食に何を食べたかと聞かれて、ちゃんと答えられる人はかなり記憶力のツワモノでしょう。

まあ、人間の記憶力というのは、所詮その程度なわけですね。
一度しか頭を通っていない情報など、せいぜい1日か、よくて2日もてばいい方なのです。

で、昨日の夕食を思い出そうとするとき、人は

「え〜っと、昨日は午後から友達の三浦くんと会っていて、新発売のニッシイのトリプル・チーズイン・ハンバーグが美味しいって教えてもらって、帰りにスーパーに寄ったんだけど、お惣菜の棚に美味しそうなべったら漬けがあったから、それを買って……家に帰って冷蔵庫を見たら先月お中元で貰った辛子明太子があったから、それをおかずにしたんだっけ」

と、ストーリーの中で思い出そうとする。
記憶にストーリーが大切だという証拠です。

映画で英語を勉強すると、ストーリーの流れの中で単語や熟語を覚えるので、語彙の増やし方としてはかなり効率がいいわけです。
つまり、映画を英語の勉強の教材として使う限り、「ストーリー」の部分は最初からクリアされている。

問題は「繰り返し」、つまり「復習」をどう効率よく取り入れるか、ということになります。

新しく覚えた英語の語彙をどう復習するか

よく言われているのは、勉強したことを、
その日の夜、寝る前に一度復習する。
次の日にもまた復習する。
あとは1週間以内に一度。
その後は1ヶ月以内に一度。
で、次は半年以内に一度、と、
だんだん復習する間際を長くしていく、という方法。

これは短期記憶の箱から捨てられてしまった後で復習しても、また新たに短期記憶の箱に入れられるだけだから、なるべく短期記憶の箱に入っているうちに復習することで、長期記憶になりやすくなる、という、いわゆる「忘却曲線(Forgetting Curve)」を利用した理論ですね。

忘却曲線

この理論に沿って、私の「映画で英語を勉強する学習法」における復習をやるのです。

復習方法は簡単です。

前々回のブログ『ボキャブラリーは英文の暗唱でガンガン増やせる』で書きましたが、新しく覚えた語彙が含まれた映画のセリフを、そのシーンの映像と俳優の声と一緒に頭に入れてありますよね。

そのシーンを頭の中で思い浮かべ、できれば自分がその俳優になったつもりでセリフを言ってみる。
または、その映画の該当のシーンを見る。

これで復習、終わり。

簡単ですよね。

私の場合、「精聴」を通して1日に5個づつボキャブラリーを増やすようにしているのですが、その日の「精聴」で新たに出てきた語彙を、その夜の寝る前に一度復習し、次の日にもう一度復習する。

これはなぜかと言うと、人間の脳は寝る前に記憶した情報が一番、定着しやすいんですね。

そして日をまたいで次の日も、短期記憶を長期記憶に変える重要な復習スポットです。

で、ひとつの映画を征服し終わったら、その後だいたい1ヶ月以内に、もう2回、その映画を見ることにしています。

このあたりの復習する間際は、皆さんのペースで決めて構いません。
とにかく当日の寝る前と、次の日に必ず復習する。
それだけ徹底すれば、後はご自身の生活に順じて、うまく繰り返すサイクルを作ってみてください。

これで単語や熟語がガンガン覚えられます。

実はもうひとつ、復習するテクニックがあるのですが、それは次のブログの後半でちょっと触れたいと思います。

次のブログ
英語の学習にインターネットをフル活用するべし

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