海外留学しないで、お金もかけず、独学で英会話を上達させる方法ついて。
英語を勉強する目的は人それぞれですが、やはり外国人と喋りたい、交流したい、外国人のお友だちを作りたい、と思って勉強している人は多いかと思います。
私はどちらかというと英語の本を原書で読みたい、映画やドラマを字幕なしで楽しみたい、と思って勉強をしてきた輩なので、実は英会話は専門外だったりします。
しかし海外に何年も住んでいましたし、いまでも外国人と接する機会の多い仕事をしているので、いちおう英会話はできます。
あと海外で英語学校にも通っていたので、まわりに英会話を学ぶ日本人の友だちも多くいましたから、英会話を身につけることの苦労や悩みもいろいろ見てきました。
本日はそんな経験から学んだことも交えて、海外留学せずに日本で英会話を上達させる方法について書きたいと思います。
本気で英会話を上達させたいけど、良い学習方法を確立できないでいる、お金もないから独学でやりたい、時間がないから効率的な方法が知りたい、努力は嫌いなのでなるべく楽しみながら上達したい、という方にはきっと役に立つ情報が書かれていると思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
英会話の「勉強法」とは?
まず第一に、そもそも英会話の「勉強」などというものがあるのか、という疑問です。
ちなみに私がここでいう「勉強」というのは、イスに座って机の上で参考書などを広げて何かする、という意味です。
実際に外国人と英語をしゃべってみるのは、勉強というより実践というべきですよね。
最初に結論からいうと、私は普段からやる机の上での英語の勉強は、リスニングとボキャブラリーに集中するべき、という考えです。
強いて机の上でできる英会話の勉強法というと、英作文と音読、またはシャドーイング(英語を聴いて復唱する練習法)、ということになるかと思います。
しかし、英会話の修得は、外国人の友だちを見つけるかして、実際にしゃべってみることが一番。
どんな効率の良い英会話の勉強法も、外国人のお友だちを見つけるなりして、普段から英語をしゃべる機会を作ることと比べたら、すべて効率の悪いほうに入ってしまいます。
「そんなこと言ったらもう話しが終わっちゃうじゃないか」と、このページを閉じようとしている方、まあそう結論を急がずしばしお付き合いください。
・英語の勉強はリスニングとボキャブラリーに集中するべき
・効率の良い英会話の勉強なんて存在しない
・外人の友だちを作る等、とにかく英語をしゃべる機会を作るべし
この3つの前提を踏まえた上で、それでは留学せずに日本で英会話を上達させるには具体的にどうすればいいのか、また英会話がうまくなるとはどういうことを言うのか、その重要なポイントやコツを書きたいと思います。
とりあえずリスニングとボキャブラリーを徹底的にやる
私がアメリカの語学学校に通っていたとき、クラスメートの日本人の女の子がこんなことを言っていたことがあります。
「毎日毎日、英語をたくさんしゃべっているのに、まるで同じところをグルグルまわっているみたいに、ちっとも英語が上達している気がしない」
この悩み、短期留学した方は心あたりある人、多いんじゃないでしょうか。
以前、他の記事でも書きましたが、いつも同じ人たちと接するばかりの簡単な日常英会話なら、中学生レベルの英語だけで十分しゃべれちゃうんですね。
で、英語がある程度ペラペラしゃべれるようになると、英語で考えるようになる。
それ自体はいいことなんですが、しかし低い英語能力のままでペラペラ英語がしゃべれるようになると、自分の英語能力の範囲内でしか思考しなくなるんですね。
つまりいくら英語をしゃべりまくっても、上の留学女子が言った通り、同じ英語レベルをうろうろしている感覚しかなくなり、英語能力なんてさっぱり上がらなくなるんです。
(少しづつは上がっていきますが、効率はよくないです)
だからこそ、私はまず何よりも、普段からやる英語の勉強はリスニングとボキャブラリーに集中することをオススメしています。
このふたつ、直接の英会話の訓練ではありませんが、どちらも英会話に必須の要素ですよね。
英会話をするにあたって、相手の言っていることが聴き取れなければ会話になりません。(=リスニング)
また、言葉を多く知っていないと、言いたいことを表したり、相手の言っている意味をうまく受けとることができません。(=ボキャブラリー)
それに、英会話っていうのは知識や技術というより、そもそも「慣れ」や「コミュニケーション能力」に依存する要素が大きいんですね。
それに対して、リスニングやボキャブラリーはある程度じっくり時間をかけて習得していかないと、上の留学女子のつぶやきみたいに、いざ英会話ができる状況になって、上達に伸び悩むことになります。
私は英語の勉強はとりあえずリスニングだけをやるべき、という考えです。
そしてボキャブラリーはその道すがら覚えていく。
このあたりの、私がオススメしているリスニングを中心とした英語の勉強法は、以下の記事に詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてください。
(このページの最後にも改めてリンクを貼ります)
さて、リスニングとボキャブラリーを普段から徹底的にやるとはいっても、やはり英会話そのものの勉強法ではありませんから、それだけでは英会話は上達しません。
それでは留学しないでできる、英会話の効果的な上達方法とは何か?
究極の英会話上達方法
ここで私が実際にやったことがあり、かなり効果的だった英会話の勉強法を、3つのフェーズに分けて説明してみたいと思います。
さっきもちらっと言及しましたが、家で出来る英会話の勉強というと、強いていえば英作文と音読、またはシャドーイングということになりますよね。
英作文は海外の文通相手を見つけるとか、英語で日記を書くとか。
いわゆる英語のセンテンスを自ら生み出す練習。
これは強いて言えば、フェーズ1に入ります。
音読は英語の文章を声に出して読むこと。
シャドーイングは、英語の音声を聴いて、聴いたそばからすぐに口に出して復唱する練習法のこと。
このふたつはいわゆる英語を実際に発声する練習。
これはフェーズ3に入ります。
フェーズ1:妄想癖をもつ
英会話の上達に英文作成能力は必須ですが、これは何も文章だけにこだわる必要はありません。
そこで私がオススメしたいのが、
英語で妄想する習慣をつける
です。
外国人の話し相手が目の前にいると思って、頭の中でひとり英会話をやるわけです。
いわゆる外国人のイマジナリー・フレンド(imaginary friends)を作るんですね。
すでに日本語でなら、よくやっている方、いるんじゃないでしょうか。
例えばあなたがコーヒーに詳しかったら、美味しいコーヒーの淹れ方とか、いいコーヒー豆の選び方などを、英語で説明する。
映画のストーリーを英語で説明する。
体験談を英語で説明する。
この、ひとつのことを英語で完璧に説明できるようにしておく、という点がかなり大きいです。
誰だって趣味とか、好きなこと、詳しいこと、得意なことがあるかと思いますので、何かしら自分に合ったテーマを見つけて妄想してみましょう。
また、思わず人に話したくなるような珍しい体験、貴重な体験、ありますよね。
そういった体験談を、外国人のイマジナリー・フレンド相手に語ってみましょう。
または、架空の外国人相手に会話をする。
例えば社会問題などについて議論するとか。
好きな有名人が目の前にいると思って、あなたの思いをぶちまけるとか。
妄想は時と場所を選ばないところがいいです。
例えばスーパーのレジで長い列に並んでいるときとか、掃除をしているときとか、お風呂に入っているときとか、会社や学校の行き帰りとか。
妄想ばかりしているとアブない奴になってしまいそうですが、ひとりでニヤニヤしたりボソボソ独りごとを言ったりしないように気をつけてさえいれば、こと英会話の上達にはかなり有意義な習慣だと言えます。
覚えたばかりのボキャブラリーを積極的に使うようにすると語彙も増やせますし、一石二鳥です。
そうして日常的に英語の文章を頭に思い浮かべる習慣をつければ、いざ英会話をする機会になって、複雑なことを説明したいときなどに、言い回しに困ることも少なくなりますね。
危ない人にならない範囲で、ぜひ取り入れてみてください。
フェーズ2:外国人のお友だちを見つける
なんだかんだ言って、英会話は実際にしゃべる機会を作らないとダメです。
例えば、あなたが今から1年かけて英会話の勉強をするとしますよね。
その場合、以下の2つのケースのうち、どちらが効率的でしょうか。
・最初から音読やシャドーイングなど、英語を発声する勉強をやる
・英語の勉強はリスニングとボキャブラリーに集中し、平行して外国人のお友だちを探す(外国人のお友だちは11ヶ月目にやっと見つかった)
この場合、私は断然、後者の方が有意義な勉強時間の使い方だと思います。
例えたった最後の1ヶ月でも、実際にしゃべる機会に比べたら、1年間にわたる英語を声に出す練習なんてぶっ飛んじゃうんですね。
だったらその分、ひとりでやる勉強はリスニングとボキャブラリーに集中した方が有意義じゃないでしょうか。
それに外人のお友だちがいれば、机の上での勉強の際にわからないところがあったら聞けたりするので、その点でもちょうどいいですよね。
どうやって外国人のお友だちを見つけたらいいのか、という問題ですが、これはスカイプやコミュニティなど、インターネットのツールを使って探せばいくらでも機会はころがっています。
私は以前スカイプでポーランド人やアフリカ人などにしょっちゅう話しかけられました。
それに私は出不精で家にいることが多いんですが、それでも月に何度かは街で外国人と話す機会があります。
こないだもドンキでスペイン人の女の子に店員と間違えられて話しかけられ、しばらく立ち話しをしましたし、一昨日は食事をしたお店の店員さんがネパール人で、日本語より英語の方が得意だというので、食べているあいだずっと英語でおしゃべりしていました。
とにかくその気になれば英語をしゃべる機会は必ず作れます。
私の学生時代と違って、今は海外渡航も気軽になって街は外人で溢れていますし、インターネットという便利なツールも充実しています。
ぜひ英語をしゃべる機会を見つけてください。
さて、それでは音読やシャドーイングなど、英語を発声する練習はまったく意味が無いのか? というと、そんなことはないんですね。
フェーズ3:英会話の直前に声に出す練習をする
普段からしっかり英語を勉強をしていても、いざ外国人を目の前にすると、なかなかスッと言葉が出てこないものです。
やはり前もって音読やシャドーイングなど、英語を声に出す練習をしていると、スムーズに英語が出てきやすいです。
そこで私は、英語をしゃべる前日か数時間前から、英語を声に出してしゃべる練習をすることをオススメします。
いきなり外人と話す羽目になったらしょうがありませんが、前もってわかっているときはできますよね。
例えば英語のラジオやPodcastなどを流しっぱなしにして、耳に入ってくる文章を片っ端から大きな声で復唱する。
これを英会話の場に臨む直前とか前日に、10分とか30分とか1時間とか、ぶっ続けでやるわけです。
日頃から英語を発声する練習をしていても、忙しくてたまたま数日空いてしまっただけで、なかなか英語が出てこなくなってしまったりするものです。
逆にずっと英語を発声する練習をしていなくても、直前にたくさんやっておけば、割とすぐに英語が口をついて出てくるようになっていたりします。
私も仕事で英語を使う現場に行くときは、なるべくやるようにしています。
また、現場でされそうな質問などを想定して、得意の妄想で答えを考えておいたりします。
前もって台本みたいなのを考えておくのもいいですね。
これはコミュニケーションが苦手な方が、うまく人とコミュニケーションをするためのノウハウでも言われていることですよね。
最初に英会話は英語の学力よりコミュニケーション能力に依存するところが大きいと書きましたが、それだけに、コミュニケーション能力向上のノウハウで英会話の上達に応用できること、これ以外にも結構あるんじゃないでしょうか。
究極の英会話上達方法:いったんまとめ
つまり、ここまで説明したことをいったんまとめると、こういうことになります。
日々の勉強はリスニングとボキャブラリーに集中する
↓
普段の生活で英語で妄想する習慣をつける
↓
英語をしゃべる機会の直前(前日か数時間前)に集中的に英語を発声する勉強をする
↓
英会話が上達してゆく
このプロセスを繰り返すことで、極めて効率的に、いつ外国人に英語で話しかけられてもスムーズに会話が出来るような素養が身についてゆくんですね。
さて、次の項は英会話にもっとも重要な能力、コミュニケーションについてです。
コミュニケーション能力向上のポイントとコツ
〜Pくんの話し、ふたたび
最後に英会話の上達に最重要なコミュニケーション能力を向上させる、ちょっとしたポイントとコツをご紹介します。
以前、私は『映画で英語を勉強するのは効率が悪い?』という記事で、アメリカの英語学校に通っていたときに仲良くしていたPくんという日本人の友人の話しをしました。
私のブログの件の記事を読んだことのある方にとってはちょっと繰り返しになりますが、このPくんに今一度ここで登場いただきます。
とにかくこのPくんという人、コミュニケーション能力が抜群で、英語の知識が中学生程度もないのに、外人のお友だちがたくさんいて、外人と英語で何時間もペラペラしゃべりまくれたんですね。
(文法・構文は本当にめちゃくちゃでした)
後から新しく語学学校に入学してきた日本人の皆も、「英語がペラペラなのに、なぜか最下級クラスにいる日本人」として驚異の目で見られていました。
概ね世界の人たちに、「日本人は英語がしゃべれない民族」と思われていますので、私たちはこのPくんに大いに学ぶべき点があります。
(ちなみにPくんはアメリカ人に「あいつは日本人じゃない」と言われていました)
われわれ日本人がPくんから学ぶべきポイントは、以下の2つ。
・大きな声ではっきりしゃべる
・積極的に話しかける
この、英語とは直接関係のない2つのポイントを押さえるだけで、英語力は今のままで、英会話の実力はかなり上に受け取られるようになります。
いってしまえば、英語レベルは今のままで、英会話がはるかに上達したことになる、魔法の要素がこの2つということです。
英会話が一瞬で上達する魔法が使えるのだと思えば、この2つ、取り入れない手はありませんよね。
大きな声でしゃべる
Pくんは大きくてよく通る声でしたね。
よく海外の人に日本人が英語がヘタだと言われているのは、単に声がちいさくて聞こえてないだけ、という面があります。
大きな声ではっきりとしゃべることを心がけるだけで、かなり英語力が上に見られます。
積極的に英語をしゃべる極意 〜鉄板ネタ
外人と一緒にいるときは、話すことを次から次へと見つけて、積極的にどんどん話しましょう。
Pくんはアメリカに到着して最初に乗ったタクシーから、もう運転手さんと無茶苦茶な英語でどんどん会話をしていました。
なかなかPくんのようには出来ないかもしれませんが、要は慣れです。
最初は何を話していいかわからない、と思うかもしれませんが、そんな場合、自分独自の「鉄板ネタ」をいくつか用意しておくのも有効です。
私の知ってる方で、英語をしゃべるときに必ず同じ冗談を言う人がいます。
また、私も海外に住んでいたとき、新しく知り合った方と話すときに、食いものの話しになったらこれ、旅行の話しになったらあれ、また相手が複数だったらこの爆笑フレーズをどこかで言う、みたいな「持ちネタ」って言うんでしょうか。そういうのがありました。
こういう話しの流れやパターンに応じて話す、英語の鉄板ネタを少しずつ増やしていくのもいいと思います。
さっき書いた妄想の習慣と組み合わせて英会話に生かしていきましょう。
まとめ
というわけで、本日は海外留学せずに英会話を上達させる方法について、私の経験から学んだことを書かせていただきました。
ざっとまとめますと、こういうことです。
【大前提】
●英語の勉強はリスニングとボキャブラリーに集中する
●効率の良い英会話の勉強なんて存在しない
●外人の友だちを作る等、とにかく英語をしゃべる機会を作るべし
【日頃の勉強】
●映画などを使ったリスニングとボキャブラリーの勉強(最重要)
– リスニングを中心に、その過程でボキャブラリーを増やす
●英作文の練習
– 英語で妄想する習慣をつける(ついでに鉄板ネタを作る)
【英会話の実践練習】
●外国人のお友だちをもつ等、英語をしゃべる機会を作る
– スカイプ、コミュニティ等
– 街で積極的に話しかける
●英会話の直前(数時間前または前日から)に準備をする
– 英語を声に出す学習(音読、シャドーイング等)
– 話す話題や鉄板ネタ、台本を用意
【英会話を上手にやるコツ】
●コミュニケーション能力
– 大きな声ではっきりしゃべる
– 積極的に話しかける(鉄板ネタを活用)
本日はだいたいこれらのことを書きました。
映画の話しがほとんど出てこなかったので、このブログの主旨とちょっとズレた記事になっているかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もともと、映画で英語を勉強するのは、実践英会話の前段階として最適な英語の勉強なんですね。
映画のセリフは生きた英会話ですから。
だからこのブログの他の記事で書いているリスニングを中心とした英語の勉強法だけで、英会話の能力はほぼ9割がた身につけられるといっても過言ではありません。
本日の記事はその残りの1割、いわゆる英会話の実践に臨む上での最後のひと詰めを詳しく紹介した、ということだと言えます。
私は英語の習得方法は人それぞれその人に合った勉強法がある、という考えですから、本日の記事をすべてその通りに実行しなくても、皆さんが自分に最適な勉強法を見出すヒント(現在の勉強法に部分的に取り入れてみる)やキッカケ(最初は私の言う通りにやりはじめ、自分流にアレンジをしてゆく)になってくれればいいな、と思います。
それでは最後に、私がオススメしているリスニングを中心とした映画を使った英語の勉強法を詳しく書いた記事のリンクを以下に貼りますので、ぜひ読んでみてください。
その他、映画で英語を勉強する方法をいくつかのテーマに絞って書いていますので、よろしければどうぞ。
↓映画で英語を勉強するうえでの効率の問題を論じた記事↓
↓「初心者でも映画で英語の勉強をして効果があるのか?」という疑問にお答えした記事↓
↓ボキャブラリーを増やすコツ↓
以上、皆さんの英語の上達に少しでもお役に立てたら幸いです。