「心ゆくまで」「一応、知らせておきます」を英語で?【塔の上のラプンツェル】

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『塔の上のラプンツェル』ラプンツェルとマキシマス

出典:imdb

映画『塔の上のラプンツェル』に出てくる英語のボキャブラリーを解説するシリーズ。

本日は「心ゆくまで」「一応、知らせておきます」を意味する英語表現をご紹介いたします。

どちらも英会話に使えそうな表現ですので、この機会に頭に入れておくとよいですね。




目次

英文の引用と和訳:ラプンツェルがマキシマスにお願いするセリフ

引用するの以下のセリフ。

マキシマスがライダーを見つけて捕まえようとしたところを、ラプンツェルが“例の才能前回のラプンツェルの回で話題に出ました)”を発揮して止めるシーンです。

上の動画では1:30の部分。
映画本編では始まってから1時間1分すぎくらいのところです。

Look, today is kinda the biggest day of my life. And the thing is, I need you not to get him arrested. Just for twenty four hours and then, you can chase each other to your heart’s content. Okay? And it’s also my birthday. Just so you know.
(あのね、今日はある意味、わたしの人生でも最高に特別な日なの。だからどうか、彼を捕まえないでおいて。24時間だけよ、その後でお互い心ゆくまで追いかけっこしたらいいわ。ね? それから、今日はわたしの誕生日でもあるの。いちおう言っておくけど)

心ゆくまで – to one’s heart’s content

まずはこの一文に出てくるこの英熟語。

and then, you can chase each other to your heart’s content.
(そしたら、お互い心ゆくまで追いかけっこしたらいいわ)

to one’s heart’s content = 心ゆくまで、存分に

文字通りにも「心ゆくまで」という言葉の並びになっているので、余計な解説はいりませんね。
(content は「中身」ではなく、この場合はおそらく「満足」の意味のほう)

一応、他の英語で説明すると単純にこういうことです。

to your heart’s content = as much as you want

映画『若草物語(1949)』より
You see? There’s no one in here, and we can dance to our heart’s content.
(ね? ここなら誰もいないから、心ゆくまで踊っていられるよ)

(こちらの動画の0:45から)

一応、知らせておきます – Just so you know

次はこちらの一行。

And it’s also my birthday. Just so you know.
(それから、今日はわたしの誕生日でもあるの。いちおう言っておくけど

ここに出てくる

Just so you know

という言葉。

これは発言の頭か語尾にくっつけて、

一応、知らせておきます
一言申し上げておきますが
だから何だというわけではないが

などのニュアンスでひとこと付け加える英熟語です。

もうちょっと深くその心理を分析すると「あなたのために一応お知らせしておきます」という態で「私のために何かしてください」という含みを持たせたいときに使えます。

覚えておくと、英会話で、人に頼みごとをするときなんかに便利に使えそうですね。

このラプンツェルの用例の場合は

今日はわたしの誕生日なの、一応お知らせしておきますけど

と言いつつ

プレゼントがわりにこの男の人を逮捕するのを待ってちょうだい

ということを暗にお願いしているわけですね。

他の映像作品から用例をひとつ。

ドラマ『FARGO/ファーゴ』S3E10より
The same charming locale? No, I’m not familiar with that address but I’m sure I can find it. Just so you know, I will be coming with what in military terms is referred to as a “fire team”
(前回と同じあの素敵な場所で? いや、そのあたりの地域には詳しくありませんが、探してお伺いします。念のために言っておきますが、軍事用語で言う「兵隊」を同行していきますね)

上は犯罪ドラマのセリフで、電話で危ない取引の待ち合わせ場所を打ち合わせているセリフです。
この場合は「ヘタなマネするなよ」って意味を含ませている感じですね。

あとがき

本日は映画『塔の上のラプンツェル』から、「to one’s heart’s content(心ゆくまで)」「Just so you know(一応、知らせておきます)」以上ふたつの英語表現をご紹介しました。

どちらも覚えておくといつか英会話で使えそうですね。

さて、このシーンでライダーとマキシマスとの一時休戦が決まった後、一行は街へと繰り出します。

それから夜のランタンを待つあいだ、街をぶらつき広場でダンスを踊るんですね。
本日はこちらの楽しいシーンの動画でお開きとしたいと思います。

それではみなさま、また次回。