「誰にでも夢はある(I’ve Got a Dream)」の歌詞(和訳あり)で英語の勉強【塔の上のラプンツェル】

本日は映画『塔の上のラプンツェルTangled)』から、ミュージカル曲『誰にでも夢はあるI’ve Got a Dream)』の歌詞で英語の勉強をしてみたいと思います。

この歌、いろんな言葉が出てきますので、英語のボキャブラリーがたくさん覚えられますね。

まずは英語の歌詞と私の和訳を掲載します。

I’ve Got a Dream
誰にでも夢はある

[HOOK HAND THUG]
I’m malicious, mean and scary
My sneer could curdle dairy
And violence-wise, my hands are not the cleanest
But despite my evil look
And my temper, and my hook
I’ve always yearned to be a concert pianist
Can’tcha see me on the stage performin’ Mozart?
Ticklin’ the ivories ‘til they gleam?
Yep, I’d rather be called deadly
For my killer show-tune medley
Thank you!
‘Cause way down deep inside
I’ve got a dream

[フックハンド]
オレはワルでケチでコワモテさ
オレが睨めば牛乳も固まる
荒っぽいことに関しちゃあ、この手はきれいなものとは言えないさ
だがな、こんな悪党ヅラ下げてても
短気で鉤爪でも
オレはコンサート・ピアニストになりたかったんだ
ステージでモーツァルトを演奏するオレの姿が想像できるかい?
華麗な指さばきで鍵盤が輝くのさ
ああ、オレはむしろ、必殺のレパートリー・メドレーで
恐れられたいんだ
ありがとう!
だってオレは心の奥に秘めた
夢があるんだから

[THUGS]
He’s got a dream!
He’s got a dream!

[荒くれ者たち]
彼には夢がある!
彼には夢がある!

[HOOK HAND THUG]
See, I ain’t as cruel and vicious as I seem!
Though I do like breaking femurs
You can count me with the dreamers
Like everybody else
I’ve got a dream!

[フックハンド]
いいか、こう見えてもオレはそこまで残酷で悪いやつじゃないんだ!
足の骨をぶち折るのは好きだけどよ
オレは夢見る男でもあるんだぜ
みんなと同じようにさ
オレには夢があるんだ!

[BIG NOSE THUG]
I’ve got scars and lumps and bruises
Plus something here that oozes
And let’s not even mention my complexion
But despite my extra toes
And my goiter, and my nose
I really want to make a love connection
Can’t you see me with a special little lady
Rowin’ in a rowboat down the stream?
Though I’m one disgusting blighter
I’m a lover, not a fighter
‘Cause way down deep inside
I’ve got a dream
I’ve got a dream!

[ビッグノーズ]
オイラは傷もち、コブあり、あざだらけ
おまけにここから何かジクジクしみ出てる
お肌の荒れっぷりは言うまでもなく
でも、足の奇形だって
甲状腺が腫れてたって、こんな鼻だって
こんなオイラでもホントの恋がしたいんだ!
運命の乙女と一緒のオイラを想像できるかい?
ふたりでボートを漕いでゆくのさ
オイラはムカつくイヤなやつかもしれないけれど
喧嘩するより、恋する男なのさ
だってオイラは心の奥に秘めた
夢があるんだから

[THUGS]
He’s got a dream!

[荒くれ者たち]
彼には夢がある!

[BIG NOSE THUG]
I’ve got a dream!

[ビッグノーズ]
オイラには夢がある!

[BIG NOSE THUG]
And I know one day romance will reign supreme!
Though my face leaves people screaming
There’s a child behind it, dreaming
Like everybody else
I’ve got a dream

[ビッグノーズ]
そしていつかきっとロマンスを花咲かせてみせる!
オイラの顔を見るだけで人は悲鳴をあげるけれど
その裏には夢見る子供がいるんだぜ
みんなと同じようにさ
オイラには夢があるんだ

[THUGS]
Tor would like to quit and be a florist
Gunther does interior design
Ulf is into mime
Attila’s cupcakes are sublime
Bruiser knits
Killer sews
Fang does little puppet shows

[荒くれ者たち]
トールは辞めて花屋になりたい
ギュンターはインテリアデザイナーに
ウルフはパントマイマーに
アッティラが作るカップケーキは格別
ブルーザーは編み物する
キラーは縫い物する
ファングは人形劇

[HOOK HAND THUG]
And Vladimir collects ceramic unicorns!

[フックハンド]
そしてウラジミールは陶器製のユニコーンを集めてる

[HOOK HAND THUG]
What about you?

[フックハンド]
お前はどうなんだ?

[FLYNN]
I’m sorry. Me?

[フリン]
あ、ごめん。俺?

[BIG NOSE THUG]
What’s your dream?

[ビッグノーズ]
お前の夢は?

[FLYNN]
No, no, no. Sorry, boys. I don’t sing.

[フリン]
いやいや、悪ぃ、君たち。俺は歌わないんで。

[FLYNN]
I have dreams, like you – no, really!
Just much less touchy-feely
They mainly happen somewhere warm and sunny
On an island that I own
Tanned and rested and alone
Surrounded by enormous piles of money

[フリン]
俺には夢がある、君たちみたいに……いや、ホント!
そこまで馴れ合いはしないけれど!
どこか暖かくて眩しい日差しの
自分が所有する島でさ
大金に囲まれて
日焼けしてゆったりとひとりを満喫

[RAPUNZEL]
I’ve got a dream!

[ラプンツェル]
わたしには夢がある!

[THUGS]
She’s got a dream!

[荒くれ者たち]
彼女には夢がある!

[RAPUNZEL]
I just want to see the floating lanterns gleam!
And with every passing hour
I’m so glad I left my tower
Like all you lovely folks
I’ve got a dream!

[ラプンツェル]
わたしはとにかくあのお空に輝く灯りがを見たいの!
あの塔から出てきてよかったって
その気持ちは強まるばかり
ステキなみんなと同じように
わたしにも夢があるの!

[THUGS]
She’s got a dream!
He’s got a dream!
They’ve got a dream!
We’ve got a dream!
So our diff’rences ain’t
Really that extreme!
We’re one big team!
Call us brutal, Sick,
Sadistic and grotesquely optimistic

[荒くれ者たち]
彼女には夢がある!
彼には夢がある!
みんなには夢がある!
おれらには夢がある!
だからおれらはみんな
そんなに違わない
おれたちは仲間だ!
乱暴者だのイカれたやつだの
いじめっ子だのひでえ甘ちゃんだの
呼びたいやつは呼べばいいさ

[THUGS]
‘Cause way down deep inside
We’ve got a dream!

だっておれたちは心の奥に秘めた
夢があるんだから

[THUGS]
I’ve got a dream!
I’ve got a dream!
I’ve got a dream!

おれには夢がある!
おれには夢がある!
おれには夢がある!

[RAPUNZEL]
I’ve got a dream!

わたしには夢がある!

[ALL]
Yes, way down deep inside
I’ve got a dream!
Yeah!

そう、ぼくらには心の奥に秘めた
夢があるのさ!
イェー!

それではこの歌詞に出てくる英語の表現をひとつひとつピックアップして解説していきますね。




malicious, mean and scary

I’m malicious, mean and scary
(オレはワルケチコワモテさ)

malicious = 悪意のある、意地の悪い
単純に「オレは悪いやつだけど」と言ってる部分ですね。

mean = 卑劣な、下品な、さもしい
mean といっても「意味」という意味じゃありません。
あえて人の嫌がるようなことをしたり、人が傷つくようなことを言ったり、ずるい道を選んだり、自分の利益のために悪い行為に及んだり、そんな低級な人間や行為のことを英語で mean と言ったりします。

scary = 怖い

My sneer could curdle dairy

ここはたぶん笑うところでしょうね。

My sneer could curdle dairy
(オレが睨めば牛乳も固まる)

sneer = 冷笑
動詞で「あざ笑う」「鼻であしらう」という用法もあります。
この sneer がどんな表情かは google で画像検索をチェックするのがいちばん早いと思います。

sneer の Google画像検索結果

これによると、唇を片側だけ歪めて「笑う」と「睨む」の中間みたいな表情を指すみたいですね。

curdle = 凝固する、(恐怖で)こおりつく

dairy = 搾乳場、バター・チーズ製造場、牛乳販売店
この曲の歌詞の場合は dairy products の略、つまり「乳製品」という意味で言っているかと思います。

つまり My sneer could curdle dairy で、「オレが睨めば牛乳も固まる」という意味になりますね。

英語には以下のような熟語がありますが。

curdle someone’s blood = (恐怖で)人(の血を)を凍りつかせる

このあたりの表現をおもしろおかしくしたものだと思います。

violence-wise

And violence-wise, my hands are not the cleanest
荒っぽいことに関しちゃあ、この手はきれいなものとは言えないさ)

ここに出てくる violence-wise という言葉が難しいですね。

violence(暴力)はわかりますけど、-wise って何でしょう。

調べてみたら、このページに説明がありました。

こちらに書いてあったことを要約しますと、-wise をつけることによって、「〜の面では」「〜に関しては」という意味になるそうです。

最近の日本語でよく「〜的には」という言い方をしますが、あれと同じようなものですね。

例を挙げますとこんな感じです。

tax-wise = 税金に関しては
price-wise = 価格的には、値段的には
time-wise = 時間的に
culture-wise = 文化的に
career-wise = キャリア的には

他の映像作品から用例をひとつ挙げておきます。

ドラマ『FARGO/ファーゴ』S1E2より
We talked about this, and now I got to take you off the case. Well, we all know how you felt about Vern. I mean, who didn’t? But maybe it’s best if you just– it– and this could be good for you career-wise, because I’m gonna make you head of inquiry on that frozen fella, the naked one.
(もうこの件については話したはずだろう。いっそ君を捜査から外すぞ。まあ、ヴァーンを想う君の気持ちもわかるよ。みんなだって同じ気持ちだ。しかしね、この件はもう一切……なあ……キャリア的にはその方が君にとっても好ましいんだぞ。そしたら、裸で凍っていたあの男の捜査の方を君に任せたっていいんだ)

というわけで violence-wise なら「暴力に関しては」という意味になりますね。

私はここは「荒っぽいことに関しては」と訳しました。

temper

But despite my evil look
And my temper, and my hook
I’ve always yearned to be a concert pianist

だがな、こんな悪党ヅラ下げてても
短気で鉤爪でも
オレはコンサート・ピアニストになりたかったんだ

despite = 〜にも関わらず

temper = 気性、短気、かんしゃく
本来は「気性」という意味の単語ですが、とくに形容詞をつけなくても、この言葉単体で「気が短い」「気性が荒い」などのニュアンスにもなるんですね。

yearn = 〜を憧れる、〜を切望する

Tickling the ivories

Tickling the ivories ‘til they gleam?
(華麗な指さばきで鍵盤が輝くのさ)

ここの Tickling the ivories の部分はなかなか日本語に訳すのが難しい表現ですね。

ivory = 象牙、ピアノの鍵盤

tickle = くすぐる

文字通りには「ピアノの鍵盤をくすぐる」。
かろやかにピアノの鍵盤をポロロロロン、とたたいている様が想像できます。
(実際の映像では鍵盤はバラバラになって飛び散っちゃってますけれども)

deadly for my killer show-tune medley

I’d rather be called deadly
For my killer show-tune medley

オレはむしろ、必殺のレパートリー・メドレーで
恐れられたいんだ

deadly = 致命的な、命取りの、はなはだしい、まったくの
この deadly という単語、dead(死)という言葉が入っているので「致命的な」「命取りの」という意味の形容詞にもなれば、比喩的に「はなはだしい」「まったくの」みたいに、「スゴい」ということを強調する表現にもなるわけですね。

killer = 殺人者、驚異的な、決定的な打撃
これも「殺人者」という名詞ですが、強調を表す形容詞にも使えます。
日本語でいう「殺し文句」の「殺し〜」とか、「殺人的な忙しさ」の「殺人的〜」などの部分みたいなニュアンスでしょうかね。
また、この killer が前句の deadly と詩的に連動していると言えますね。

show-tune = ショー・チューン
「ショー・チューン」とは、辞書によると「舞台のミュージカルのために特に書かれた曲目」と書いてありますが、この場合は単純にピアノのコンサートの演奏目録のことを言っているのだと思います。

medley = メドレー

まとめると、「オレの必殺の名ピアノ演奏で観客はイチコロだぜ」みたいなことを言っている部分ですね。

way down deep inside

‘Cause way down deep inside
I’ve got a dream

だってオレは心の奥に秘めた
夢があるんだから

ここに way という単語が出てきます。
way というと「道」「方向」「やり方」などの意味でよく使われますが、口語ではこの歌詞のように、形容詞を強調する副詞としてもよく使われます。

way = はるかに、うんと

つまり way down deep inside で、「ずっと下に下がった奥の内部」という意味になりますね。

way = はるかに の語源

ちなみになんで way が強調の意味になるのか。

調べてみたところ、どうも以下の2つの説があるようです。

一説では、way の語源は weigh(重さ)と同じ。
「重い物を運ぶ」というニュアンスから「道のり」の意味に発展し、
「重さ」のニュアンスの方から「はるかに」「うんと」の意味にも発展した、とのことです。

もう一説では、way は away(遠く)の a が消失した形。
この「遠く」から「はるかに」「うんと」の意味で使われるようになった、とのことです。

femurs と count someone with

Though I do like breaking femurs
You can count me with the dreamers

足の骨をぶち折るのは好きだけどよ
オレは夢見る男でもあるんだぜ

femurs = 大腿骨
いわゆる「太ももの骨」のことですね。
人間のからだで一番大きい骨だそうです。

femur(大腿骨)

femur(大腿骨)

これボキンと折っちゃえるんだから大した力持ちってことですね。

解釈が難しいのがこちらの行。

You can count me with the dreamers

count someone with は、どう解釈するか?
辞書を調べてもこういう熟語は載っていませんが、単語を分解してゆくと自ずと意味は理解できますね。

count はカタカナ英語にもなっている「カウント」いわゆる「数える」を意味する動詞で、「〜の内に数える」つまり「〜とみなす」という意味にも使えます。
with はご存知の通り「〜と一緒に」。

なので、You can count me with the dreamers で、「オレを夢見る人たちの内に数えていいぜ」という意味。
平たくいうと「こう見えても俺は夢見る男でもあるんだぜ」という意味になります。

scar、lump、bruise、ooze、complexion、extra toes、goiter

ここの部分のボキャブラリーは一度ぜんぶGoogleで画像検索してみるといいですね。

I’ve got scars and lumps and bruises
Plus something here that oozes
And let’s not even mention my complexion
But despite my extra toes
And my goiter, and my nose
I really want to make a love connection

オイラはもち、コブあり、あざだらけ
おまけにここから何かジクジクしみ出て
お肌の荒れっぷりは言うまでもなく
でも、足の奇形だって
甲状腺が腫れてたって、こんな鼻だって
こんなオイラでもホントの恋がしたいんだ!

scar = 傷跡
これは生傷じゃなくて、以前に負った傷が後々、残ったもの。
[scarsのGoogle画像検索結果]

lump = かたまり、こぶ、腫れもの
[lumpのGoogle画像検索結果]

bruise = 打撲傷、あざ
ぶつけたりしたときに肌が紫色に変色して腫れる、あれです。
[bruiseのGoogle画像検索結果]

ooze = じくじく流れ出る、にじみ出る、ジクジクする

complexion = 顔色、肌の色、肌のつや
この場合は「顔色が悪い」「肌にツヤがない(肌が荒れている)」などのことを言ってますね。

extra toes = 足の指が6本以上ある奇形
estra は、「余分な」、toe は「つま先」なので、文字通りには「余分なつま先」という意味。
[extra toesのGoogle画像検索結果]

goiter = 甲状腺腫
喉のあたりの、甲状腺が腫れる病気。
[goiterのGoogle画像検索結果]

それにしても、病のデパートみたいな人ですね。

to reign supreme

And I know one day romance will reign supreme!
(そしていつかきっとロマンスを花咲かせてみせる!)

reign supreme = 君臨する、ひとり勝ちの状態である、幅を利かす
reign は「治める」「主権を握る」「君臨する」などを意味する動詞。
supreme は「最高位の」「最高権威の」「最高の」「最上の」などを意味する形容詞。

touchy-feely と much less

I have dreams, like you – no, really!
Just much less touchy-feely

俺には夢がある、君たちみたいに……いや、ホント!
そこまで馴れ合いはしないけれど!

touchy-feely = デレデレしている、馴れ馴れしい

much less を辞書で引くと「いわんや〜ではない」「まして〜でない」という熟語として載っていますが、この場合は単純に、言葉通り「はるかに少ない」の解釈でよいですね。

つまり much less touchy-feely とは、この歌のここまでで描かれてきたような、仲良しこよし、みんな仲間だ、みたいな、馴れ合い的な付き合いが苦手、ってことを言っている一節ですね。

with every passing hour

And with every passing hour
I’m so glad I left my tower

あの塔から出てきてよかったって
その気持ちは強まるばかり

with every passing hour は、with each passing hour と同じ意味で、「時が経つにつれて」という意味。
つまり「時がたてば経つほど、あの塔を出てきてよかったって気持ちはますます強まるばかり」ということを言っている一節です。

塔の上のラプンツェルの誰にでも夢はあるを歌っている場面

出典:imdb

あとがき

本日は映画『塔の上のラプンツェルTangled)』から、ミュージカル曲『誰にでも夢はあるI’ve Got a Dream)』の歌詞で英語の勉強をしてみました。

いろんな言葉が盛りだくさん出てきましたので、この歌一曲でずいぶんボキャブラリーが増やせたんじゃないでしょうか。